地元の人の情報共有を促したワークショップ – TechWave塾合宿 in きもつき

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永野町長も参加

この記事は「「ネットのポジティブな側面も伝える必要がある」 – 肝付町にて湯川鶴章氏講演」の後編です

皆んなが通った学びの場で地元の人とグループワーク

 TechWave塾合宿3日目になる2012年9月16日には、休校となった川上中学校の木造校舎を会場に、地元の課題をITで解決するワークショップが開催された。

 最初に登壇したのは永野和行・肝付町町長。町の現状と課題についてプレゼンしてもらった。永野町長は今回、毎日どこかのセッションに顔を出して頂いた。トップの本気度が伝わり、我々も身が引き締まる。

 講演に続いて、TechWave塾の塾生と地元の人を交えたグループワーク。TechWave塾の塾生は、大手IT企業で重要なポストに就く人や、独立して起業している経営者などが中心。一方、地元の人は、まるで寄り合いのように歩いて集まってきてくれた近所の人たち。さすがに高齢者が多かったが、20代の若者の姿もあった。

 グループワークは、「一次産品のブランディング」、「観光の活性化」、「田舎でつくるウェブサービス」の3つのテーマに分かれ、それらをITを絡めて、どうより良く出来るかについて討議を行った。

地元の人同士での情報共有が足りない現状も浮き彫りに

一緒に発表

 最後はグループワークの発表。

 「一次産品のブランディング」では、農家のネットの利活用が課題として挙げられた。「観光の活性化」は、写真のようにブレストで出たアイディアを付箋に記し、グルーピングをしていくワークショップのスタイル。点在するスポットを、興味やアクティビティごとに分類することで、より明確なターゲットにコンテクストやストリーを伝えていく方策が示された。「田舎でつくるウェブサービス」では、地元のお年寄りと、医療機関や看護学校などを結ぶ独自のアプリの企画が出された。

 当日は大型の台風が接近しており、開催自体が危ぶまれたが、会場には地元の人も大勢駆けつけてくれた。会場の教室に入れなかった人は廊下にも(こちらの写真参照)。

 グループワークでは、事前の不安を裏切り、地元の参加者も熱心に議論に参加してくれた。自分からなかなか発言しない人も、指名されると思いの丈を話し出す。中学校の校舎という場が、学びの場として非常にいい環境づくりになった。

 一方で、TechWave側からの提案に対し地元の人から「既にやっているんです」という声もチラホラ。さらに、そのことを知らない地元の人が大多数という構図も結構見られ、町内での周知や企画側の準備に課題があることも判明した。

 今回の企画は第一歩。ただの打ち上げ花火で終わっては仕方ない。ここから何を続けていくか。finderとしても肝付町とは今後も連携していきたいと思う。

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