横手からビル・ゲイツのような次世代のIT人材を生み出す!

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横手かまくらFM
写真:地元のコミュニティFM「横手かまくらFM」に出演した「ITエースをねらえプロジェクト」の講師陣

 秋田県横手市では、IT人材の育成にも力を入れている。横手商工会議所や民間企業、横手市・秋田県の後援を受けて開催されているのが、2012年6月に始まった「ITエースをねらえプロジェクト」だ。

目的は、
・次世代のITを担う人材を見つけ、地域のIT化を促進するためのリーダーとして育成する
・地域のIT人材の交流を促進し、個々の人材の伝える力・引き出す力・見つける力を伸ばす

 第3回目のテーマは「Enjoy mashup in Yokote!」。2013年1月19-20日に開催された「めざせma9の星☆彡」では、日本最大級の開発者・クリエーター向けコンテスト「Mashup Award」の次回Vol.9への参加を目指すべく、近隣の市町村を含めエンジニアやプランナーなど約15名が集まった。

 お題は、1,秋田県・横手市にお金を生み出す。2,WebAPIを使う(参考:http://ma8.mashupaward.jp/apis)。1泊2日の間で、この2つを満たした企画を考えプレゼンをし、チームに分かれプロトタイプの作成に漕ぎ着ける。参加者は、出張者を対象にした(夜の)飲食店の検索アプリや、地域の婚活支援のプラットフォームなどの提案を行っていた。

 実行委員長の岩根えり子さんは、横手側の狙いをこう説明する。

 「横手には大学がないので、大学に出た子が戻って来て働ける場所だったり、地元の総合高校の若い子たちが、一流の人達と触れる機会を横手で作りたかった。底上げ的な意味もあるが、実行委員としては、やはりエースを出したい。ビル・ゲイツくらいのレベルの人が地域で生まれて、その人がたとえ横手で起業しなくても、縁のある人であればいいと思っている。」

 講師陣もビジネス面・開発面・起業サポート面において第一線級のメンバーが揃っているのも特徴だ。横手で生まれた活動から「くもの学校」というユニットが誕生し、クラウドの活用をきっかけにしたITの普及・啓蒙活動を全国で展開している。

ITエースを狙え
写真:アイディアを練る参加者たち

 なぜ、どのようにクラウドを地方で推進しているのか。今回の講師の一人で、「くもの学校」の中心メンバーでもある株式会社co-meeting・CTOの吉田雄哉(パクえ)にその理由を尋ねた。

 「関東の人が地方にやってきて、クラウドの仕事について講演すると、結局、現地の仕事をとっちゃう。そうでなくて、地方の方が、ワークライフバランスもあるし、生活コストなど経済メリットが大きい。むしろ地方の方でクラウドの活用は盛んにやるべきなんです。」

 クラウドサービス、APIといったオンライン上で既に提供されている仕組みによって、初期の開発はより短期間で可能になった。これが意味するところは、それらを上手く活用することで、自分たちが持っている力の照準を定めることにある。

 「今回のお題がAPIの利用を前提としている理由は、ガリガリとコードを書くのではなく、ITの力を使って、自分が注力しなくちゃいけない部分だけはやりましょう。そこが差別化になるでしょ、と。それを分かってもらうことが、今回の狙いでもあります。」(吉田さん)

 岩根さんによると、横手市には動きの早い市の職員がおり、議会や市長も若い人の意見を聞いてくれる環境があるという。吉田さんも、「ハッカソンやワークショップをみんなが楽しんでくれたり、実際の活動に反映されたりするのがモチベーションになっている。こんなに地元のことが好きで頑張っている人がいると、応援したくなる。」とエールを送っていた。