販売体験を通じて子どもに多様なキャリア選択を提供する – キッズマート

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kidsmart
ダウン症の子どもたちのダンスチーム「ラブジャンクス」に前日実習を行う新垣道代さん

 沖縄のキッズマートは、出店販売体験を通じて、子どもたち(小学校高学年から中学生)の自主性やチームワークといった社会性を学ぶ教育プログラムだ。佐賀県のNPO鳳雛塾が発祥である。

 第3回目のイベントとなる販売の実演が、8月17日、沖縄県豊見城市の「アウトレットモールあしびなー」で繰り広げられた。当日を迎えるまで子どもたちは、週2日・約1ヶ月にわたって、チーム決めと役割分担、企業訪問による仕入れ調査から、商品のディスプレイ方法や接客マナーに至る事前のプログラムを受けている。

 今回の沖縄版キッズマートの特徴は、起業家教育よりもキャリア教育や自己・他者理解に重点を置いていることだ。

 主催した新垣道代さんが近年感じてるのは、最近の子どもたちには、この年代が本来持っているべき「自己肯定感」が低いということ。そのため、販売現場での売り手と買い手の関係やチーム内における役割分担を通じて、自己と他者の理解といった心理的基礎を固める必要があるのである。

 「販売活動という非日常の中で、自分が考えた事を検証する作業はとても重要です。売れると思ったものが売れなかった。学校の発表会のようにハッピーエンドで終わらない、致命傷にならない小さな失敗、小さな成功体験を踏ませることが、自分の人生を切り開く力強い力の育成、本当の起業家教育だと思っています。」(新垣さん)