【CTF2015】オープニングセッション「シビックテックは何をもたらすのか?」

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【特集】CIVIC TECH FORUM 2015

 CIVIC TECH FORUM 2015(2015年3月29日開催)特集として、本イベントの運営委員や各セッションの企画担当者”コンテンツチェア”に振り返り記事を書いてもらった。文章に加え、動画・写真・グラフィックレコーディングを合わせ、セッションの概要から詳細まで把握できる構成になっている。

・オープニングセッション「シビックテックは何をもたらすのか?」
・登壇:関治之(Code for Japan)
・文章:鈴木まなみ(CIVIC TECH FORUM 2015・運営委員長)

登壇者の設定理由

 今回のイベントは、約10名の運営委員によってコンテンツを決めていった。様々な背景をもった委員が集まる中、皆の意見が一致した言葉がある。

 「コードを書くことやテクノロジー活用といったHowではなく、エンジニアリング的な思考と、オープンソースコミュニティ文化こそCode forのコアだと思っています。(中略)Githubを使ってIssueの共有がされたり、Pull Requestを通じてこの流れが加速したり、といった部分こそがテクノロジーの強みだと思うのです。その文化が、エンジニアだけでなくもっと多くの人に伝播していく。10年、20年といったスパンで見ていけば、このようなオープンソース的な考え方が、一般の人たちの中でも普通になる世の中が作れるのではないでしょうか。」という関さんの言葉だ。

 運営委員の多くがこの言葉に共感し、是非イベントの冒頭で直接このメッセージを伝えて欲しいということで、オープニングセッションとしてお願いした。

セッション概要

 このセッションでは、関さん自身のシビックテック活動の元となる4年前の「sinsai.info」で経験したオープンソースソフト「Ushahidi」の利用の経験談から得た、オープンソースの素晴らしさについてはじめに語られた。「オープンソースは、アプリケーション利用者により、アプリケーションが改善されていく事も素晴らしいが、アプリケーションを使うことでコミュニティが出来上がり、ソリューションやノウハウが共有されていくことにその本質がある」とのこと。

 そして、シビックテック活動は、「アプリ<コミュニティ」ということを伝えながら、「行政に不平不満をいうのではなく、一緒に手を動かして課題を解決すること」が大切で、エンジニアに限らず誰でも参加できます!と会場に呼びかけた。また、「今、地域コミュニティで重要な役割となるのは、技術と地元コミュニティの両方を知っているコミュニティ・オーガナイザーの存在である」ということも話した。

 続いて、シビックテックは海外では市場として盛り上がっており、ビジネスとして有望な分野と捉えられていることが紹介され、「日本も近い将来同じ流れがくるだろう」とシビックテックの可能性についても語った。

 最後に、自治体、市民、クリエイターや企業が「ともに考え、ともにつくる」ための対話の仕組みが必要であり、かつそれは楽しくないとクリエイティブな意見は生まれないと語り、「今日のイベントは対話の機会を多く設けています。こんな雰囲気ならくだらないことを発言しやすいはず。一度ぐらいくだらないことを発言してみてください。そこからいいアイデアは生まれると思います。」というメッセージで、オープニングセッションを締めた。


動画

https://youtu.be/79CyL4VyRoE?t=47m34s(Civic Tech Forum 公式YouTubeアカウント)

グラフィックレコーディング

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